先日のFC2エタフェストライアルにおけるBUGCascadeの所感

リシャポがどうしても見つからず、またしてもBUGCascade で参戦しました。

結果としては残念と言わざるを得ませんが、プレミも若干したし、言いたくはないが運も悪かったので仕方ない。

まあこれも教訓として、先日のデッキ構成からおさらいをしていきます。

Maindeck:
4 Shardless Agent
2 Vendilion Clique
2 Snapcaster Mage
2 Baleful Strix
2 Scavenging Ooze
1 Tombstalker

2 Jace, the Mind Sculptor

4 Force of Will
3 Ghastly Demise
4 Brainstorm
3 Ancestral Vision
4 Hymn to Tourach
2 Sensei’s Divining Top
3 Pernicious Deed

1 Forest
1 Island
1 Swamp
2 Bayou
2 Tropical Island
2 Underground Sea
3 Misty Rainforest
3 Polluted Delta
3 Verdant Catacombs
4 Wasteland

Sideboard:
1 Nihil Spellbomb
1 Tormod’s Crypt
2 Extirpate
1 Life from the Loam
1 Go for the Throat
2 Krosan Grip
2 Umezawa’s Jitte
1 Vendilion Clique
3 Thoughtseize

先日まで使用していたレシピと違う点は、Life from the Loam をサイドに落とし、メインにTombstalker を1枚採用した事と、サイドのDiabolic Edict をGo for the Throatに戻し、もう一枚 ＋ Surgical Extraction をExtirpate に変えたこと。

まず、以前にも少し書きましたが、オリジナルであるBrian DeMars のレシピとの違いについて。
最大の変更点としては、やはりTarmogoyf の部分ですね。
レガシープレイヤーならTarmogoyf の強さは当然知ってるだろうし、自分自身も痛い思いを何度もしている。入れ得と言っても良いレベルですね。
しかし、自分自身の譲れない部分として、Tarmogoyf はどうしても使いたくない（大会では）ので、このデッキにおいて必須と言える感触だった場合、自分はこのデッキを使用するつもりはありませんでした。

そんな覚悟をしつつも、まずはオリジナルを回してみると、意外な事にTarmogoyf は絶対に必要だとは感じなかった（同時に、優秀さも感じはしたが）。

少し話はズレますが、自分はローム好きで、アグロロームの使用は当然考えたことがあります。しかし、このデッキを大会に持ち込んだことは一切ありません。何故ならば、このデッキにはTarmogoyf が絶対に必要だと感じたからです。
入れないくらいなら、CALや罰する火ロームを選んだ方が絶対に良い。

以前、そういった感想からデッキの使用を諦めたことがありましたが、今回、Tarmogoyf を使わないからこのデッキを諦めようなんて気には全くなりませんでした。
何故そういった感想を得たか、それは実際にTarmogoyf 不採用のものを回し、比較してみたからです。

テストマッチを行ったデッキはRUG Delver、マーベリック、スニークショー。
まず感じた事としては、どのマッチにおいても勝利パターンに違いがなかった事です。差が出たとすれば、フィニッシュまでの速度になります。もちろん、速度は重要な要素だと思いますし、相手にチャンスを与えないに越したことはありません。しかし、フィニッシュ時の状況としては大抵アドバンテージ差が生まれており、巻き返しが起こるような状況はほとんど発生しませんでした。
もちろん、発生しなかったワケでは無いのですが、それよりもBaleful Strix やScavenging Ooze が作り出す状況の方が、どのマッチにおいても重要だと感じました。
また、もう一点としてRUG Delverでの弱さも問題でした。
このデッキにおけるTarmogoyf はとても大きく、その存在感は圧倒的ですが、それは同時に相手にも言えることになります。さて、RUG Delver と戦い、どちらの方がライフが減っているでしょうか？
ほぼ間違いなくコチラのライフが減りますよね。
テストマッチの際、この状況が何回か発生したのですが、Pernicious Deed で流した後、一匹出てきたTarmogoyf を盤面に止めた事が原因で負けてしまいました。
一刻も早く場から去って貰う必要があり、この状況では睨み合いにしかならないTarmogoyf よりも、飛行を止められ、相打ち狙いや一手伸ばせるBaleful Strix や、ライフ回復と墓地の掃除を行えるScavenging Ooze が優先されます。
とは言え、これに関しては私の所感なので、焼かれにくいTarmogoyf の方が良いと感じる人もいると思います。

まあグダグダと書きましたが、自分がTarmogoyf よりBaleful Strix やScavenging Ooze を優先させるのはこういった理由からです。理想はTarmogoyf ＋ Baleful Strix 、Scavenging Ooze なのでしょうが、スロットが・・・
ただ、除去を抜いた後にスニークショーのVendilion Cliqueに殺されたり、一匹のTombstalker に成すすべもなくなった事もありますので、Baleful Strix の採用は一考の価値があると思います。
また、今後、RtRの影響で墓地の利用がかなり制限される可能性があります。墓地に依存しないカードの採用を、積極的にする必要があるかもしれません。

続いてvision が1枚少ない理由についてですが、これもテストマッチでの所感からで、正直4枚あるとダボつくからです。それよりもゲームを有利にする1枚差しをvisionから引いた方が強く感じました。

さて、それでは前置きが長くなりましたが、先日の微調整について。
まず、メインにTombstalker を1枚採用した点について。
これはRtR参入前だから敢えて採用してみました。相手の想定には無いかもしれないし、たった1枚のコイツの為にStPの使用を躊躇ってくれるなら、それはそれで良いですしね。

続いて、これがメインになりますが、Extirpateについてです。
最近はもっぱらSurgical Extraction が使用されており、実際自分もSurgical Extraction の方を採用していましたが、先日ヤスさんに、Extirpateの方が良くね？ と指摘され、「間違いない」と回答しました。
Extirpate やSurgical Extraction を採用する理由は、メインの墓地対策の要素に加え、コンボ対策にもなるからです。
特に、ハンデスが採用されているデッキでは非常に大きな効果をもたらします。
これは、ハンデスで抜いたカードを追放出来るだけの効果に留まりません。
例えば、相手がハンデスをしてくるのが解りきっている場合、コンボ側は手札にキーパーツを抱えにくくなります。その為、Brainstorm やSensei’s Divining Top では、なるべくキーパーツを避難させるような動きを取らざるを得ません。しかし、その場合シャッフルの強制が非常に効いてきます。

当然、相手はこれを嫌がるわけで、カウンターや、Brainstorm 、Sensei’s Divining Top を使用できるなら即座に対応してくるでしょう。しかし、刹那であるExtirpateはそれを許さない。
先日、おさｶﾝさんとのマッチで、おさｶﾝさんはこちらのターンエンド前にSensei’s Divining Top を起動し、その後自分はドロー後にExtirpate を打ちました。
この時、おさｶﾝさんのトップにはThrough the Breach と Emrakul, the Aeons Tornが積み込まれており、危うく死ぬ所でした・・・
この場面で、仮にSurgical Extraction を打っていたらどうでしょうか。
相手の判断次第ですが、Sensei’s Divining Top を失う覚悟でキーパーツを引かれたかもしれませんし、Brainstorm で回避されたかもしれません。
また、このカードは白力線の影響を受けないことも重要です。
運良くSneak Attack やShow and Tell をカウンター出来れば、抜くチャンスもあります。
現在の環境は、言うまでもなくスニークショー環境なので、カウンターされる恐れがあるSurgical Extraction を採用するくらいなら、信頼性の高い Extirpate を採用するのが吉だと思います（マナ払えるならね）。